さて、前回はソースからちょこちょこ動画を抜き出して一つの動画にする方法を書きました。
今回は2パターンあるうちの後者である不必要な部分をカットして編集する方法を書いていきます。
前回の方法はソースを青バーで絞り込んでプレイリストに入れていましたが、今回は絞込をせずそのままプレビュー画面を掴んでしたのタイムラインへドラッグアンドドロップしてください。
タイムラインに動画が追加されます。これらをそれぞれトラック、クリップと呼びます。
今の状態はビデオトラック V1 に1つのクリップがある状態です。
タイムラインのバーを動かすか前回書いたショートカットで動画のコマを選択し動画を切りたい場所で「s」を押します。
これで動画が2つのクリップに分割されました。ちなみに「s」を押して分割したクリップはプレビュー画面上のフレームが開始位置になります。
分割されたクリップはマウスのクリックか ctrl + カーソル左右で選択できます。
「x」を押すと選択されたクリップが削除され、後ろのクリップが前に詰められます。
これを繰り返してファイルをエクスポートしちゃえば完成です。
死ぬほど簡単でしょ。
ただ、これだとちぃとばかし効率が悪い。効率を上げる方法を教えます。
さっきは「s」->「前のクリップを選択」->「x」としていましたがわざわざこんなことせず、「I」だけでそれが出来ます。前回も絞込で使ったやつがそのまま使えます。
後ろを消したい場合は「O」です。これらを小文字にすると前後のクリップが詰められること無くそこがぽっかり空きます。これは複数トラックを使って編集する時に使います。この前後のクリップが詰められる削除のことをリップルトリムと言います。
かなり多用するというか動画編集の約8割がこのリップルトリムだと思っていいレベルです。ぜひショートカットを駆使して効率を上げてください。
ちょっとした小技として、タイムラインのトラック上にある時間のバーをクリックしたりドラッグすると動画を送ったり戻したり出来るんですが、Shift を押しながらトラック上でマウスを動かすと同じことができます。編集中はこれで大雑把に移動してキーボードのショートカットで追い詰めていくといいでしょう。
ここまで動画のカット方法を書いてきました。お次は切り貼りの貼るの方です。
ある位置のクリップを別の位置へ差し込みたい場合はまず「s」で抜き出したいクリップを切ります。切ったクリップを Ctrl + x でカットします。そして差し込みたい位置へシークして「v」を押すとそこにさっき切り取ったクリップが挿入されます。「b」を押すと上書きされるんですが、これは動画がグッチャグチャになるだけなので正直使いません。
と書いては見ましたが、ぶっちゃけ、動画の前後を入れ替えたり複雑な編集をする場合1つのトラックでやるのは正直しんどすぎます。こういう場合は複数トラックを使ってやった方が良いです。複数の動画を編集して1本にする際もそうです。複数の動画を編集する方法はまた次回。
今回出てきたショートカットを追加したショートカット表を貼り付けておきます。
アクション | キー |
---|---|
カット | Ctrl + x |
コピー | Ctrl + c |
ペースト | Ctrl + v |
リップル削除 | x |
削除 | z |
インサート | v |
上書き | b |
クリップ分割 | s |
前をリップル削除 | I |
後ろをリップル削除 | O |
シーク | トラック上で Shift + ドラッグ |
トラックの縦幅縮小 | Ctrl + - |
トラックの縦幅増大 | Ctrl + + |
クリップの選択 | Ctrl + 左右カーソル |
編集位置を戻る | Alt + 左カーソル |
編集位置を進む | Alt + 右カーソル |
再生・停止 | スペース |
再生 | l |
停止 | k |
逆再生 | h |
1フレーム送る | k + l |
1フレーム送る | 右カーソル |
1フレーム戻る | j + k |
1フレーム戻る | 左カーソル |
1秒送る | PageDown |
1秒戻る | PageUp |
2秒送る | Shift + PageDown |
2秒戻る | Shift + PageUp |
5秒送る | Ctrl + PageDown |
5秒戻る | Ctrl + PageUp |
10秒送る | Shift + Ctrl + PageDown |
10戻る | Shift + Ctrl + PageUp |
動画の開始位置へ | Home |
動画の終了位置へ | End |
Undo | Ctrl + z |
Redo | Ctrl + Shift + z |