強まっていこう

あっちゃこっちゃへ強まっていくためのブログです。

東京-福岡リニア、もし日本がやるなら1時間47分、米国なら45分、中国だと18分

時速 28人乗りの機体を 30秒~2分おきに射出し、そいつが最高時速 1,200 km で突っ走ると言うハイパーループ。
建設想定区間はロサンゼルス - サンフランシスコ間の全長 610 km ですが、これを30分で駆け抜けます。

イーロン・マスクが 2013 年にぶち上げたハイパーループ構想。着々と実験を積み重ねて今回時速 300km を超えました。

japanese.engadget.com

え?しょぼくない?と思いますか。これはテストコースが 500 mしかありませんからしょうがないんです。
テストコースって徐々に長くして行くもんなんです。実験途中で仕様が変わったりしますから最初から長いの作っちゃったら作り直しで死ねます。

このハイパーループ最終的には時速 1,200 km を超えるんですが、減圧された真空チューブの中を突っ走るから音速で走れるわけです(音速は時速約 1,225 km)。なので通称「真空チ
ューブ列車」と呼ばれています。そうしないと地上をこんな速度で駆け抜けたら衝撃波で周りのものが砕け散ります。音速超えて飛んでいた超音速航空機コンコルドは上空高く飛ん>でいても地上に「ドンッドンッ!」と言うとんでもない爆音を降り注いだせいで飛べる場所が限られてしまい結局消えていきました。


ドンッドンッと言う衝撃波はこんな感じです。



JAXA 等はがんばってこの衝撃波と戦ってますけどね。これは別の機会に書くとして、ハイパーループに話を戻します。

そんなもん、どうせお高いんでしょ?とお思いでしょうが、Wikipedia(EN) によると、お値段なんと 20ドル(ドル円 110円換算で 2,200円)で済むんじゃね?と言われています。
まぁこれは電力は太陽光、運用費は一切考えず初期コストを改修するだけなら、って話ですけどね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Hyperloopen.wikipedia.org

一方中国も真空リニアに本気で取り組んでいます。

www.sankei.com

こちらは時速 3,000 kmです。ハイパーループは工期が20年かかると言う話なのでまぁ今すぐ着手しても 2037年までかかる予定ですが、さすがイケイケの中国。
2030年までにやるらしいです。

一方日本は、のーーーーーんびりリニアですよ。いつ出来んだよ!と大半の日本人が思っていてそれがいつ出来るかも知らない人が多数を占めていると思います。

リニアは 1962年から研究が開始され、1979年には無人走行で時速 517 kmを達成してるんですよ?
まだファミコンすらない時代にですよ?ゲーセンでインベーダーゲームが猛威を奮っていた時代ですよ?
有人走行で時速 400 kmを 1987年に達成してるんですよ?ファミスタ 87 が出た時代には既にそれが出来てたんですよ?
研究開始から既に 25年経ってるとは言えスパコン等もしょぼくてシミュレーション等もろくに出来ない時代なのでしょうがない感があります。

そこからですよ、もう 30年経ってるんですよ!

研究開始から 55年ですよ!

いつまでやっとんじゃヴォケ!でしょ。良く JR 東海の幹部はブチ切れませんよね。1987年に国鉄が民営化されていますが、リニアに関しちゃさっぱり進まない。むしろ遅くなった>んじゃ?と思うレベルです。

で、いつ出来るんだ?と言う話ですが

品川 - 名古屋 - 2027年
名古屋 - 新大阪 - 2045年

名古屋止まりで 2027年ですからね。

東京 - 大阪がつながるのに研究開始から 83年ですよ。

もう、やめちゃえよ、と思うでしょ。「助けてイーロン・マスク!」でしょ。

東京 - 大阪の直線距離は約 400 km です。
東京 - 博多の直線距離は約 900 km です。

この距離をこいつらで突っ走ったらどのくらいで着くかを表にします。

途中停車や出発・停止時の加減速時間は考慮せず最高速度でまっすぐ突っ走ったとします。

速度 東京 - 大阪 東京 - 福岡
日本 505 km/h 48分 1時間47分
米国 1,200 km/h 20分 45分
中国 3,000 km/h 8分 18分

実際は日本のリニアが品川~新大阪間を 67分なのであくまで目安ですが、米国・中国が目指すものがいかにパンチの効いたものかがわかってもらえるかと思います。

日本のリニアが出来た頃にはそれがどれほど陳腐化しているのやら・・・そもそもそこまで日本がもつのかどうかがわからないですけどね。