強まっていこう

あっちゃこっちゃへ強まっていくためのブログです。

文句しか言わない社会の末路はいかに

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安倍政権許すまじ!小池百合子も同じ右派!日本会議許すまじ!

次の衆院選にあたって、怒ったり、絶望している方々が多いかと思います。

日本では政治の話はタブー視されています。宝くじの当選者と同じで周りに話すな、と。原発問題も同じ。

これは権力サイドにとってとても都合が良いからです。政治の話をタブーにしておけば民衆は何も言いませんし、結託もしない。

宝くじの当選者も同じ。誰一人当たっていなくてもバレない。

原発問題は「頭のおかしいあっち側の人」と言うことで片付けておけば権力側は毎日美味しい酒が飲めます。

政治家もまともなことを言い出す人間が大臣や副大臣になると官僚たちが「あの人は変な人。話が通じない。」と記者クラブの記者に刷り込むらしいですよ。

ただ、最近はさすがに民衆の怒りがそのタブーの壁を破ることが多くなっています。特に若者が打ち破りがち。これが実は危険。


かつて日本でクーデターが起きました。世界恐慌で片っ端から仕事がなくなってしまい、庶民たちが苦しみまくった結果その声に後押しされた陸軍青年将校たちが首相官邸、警視庁、電通朝日新聞、報知新聞、その他各大臣の私邸などを 1,483名の下士官兵で占拠し、権力者たちを殺害した事件です。

総理大臣から、財閥の当主などを片っ端から殺害すると言う恐ろしい計画で、結果、大蔵大臣、内大臣、陸軍大将等が殺害されてしまいました。

何故こんなことをしたのか?

「政治家が特権階級の金持ちたちばかりを優遇しているから、庶民の生活がいつまでたってもよくならないんだ!!」

どこかで聞いたセリフですね。そう、今と全く同じです。

ただちょっと違うのが「だからとっても良い人である天皇を中心とした社会にするんだ!邪魔者は消せ!!」

と言う思想が加わっていました。ですが、このクーデターを行った結果、天皇は「何やっとんじゃお前らは!そんなもん単なる反乱軍じゃ!」と激怒し、クーデターの首謀者たちは処刑されました。

この事件が 2.26事件です。名前だけは誰しも聞いたことがあると思います。

庶民の生活を良くする、という考えは良かったもののやり方が非常にマズかった。殺害しまくると言うのは話になりません。天皇のためと思っていたら逆賊扱いですからね。そりゃ当然ですよ。

さらによろしくないのが、ちょっと前に起きたこれまた青年将校が暴走して時の首相を撃ち殺してしまうという 5.15 事件と相まって完全に政治が萎縮し、軍部の力が増大。

その結果どうなったか?

米英戦開戦して、無条件降伏というこれ以上ない負け方をして国が滅びました。滅んだって言いすぎだろ?とお思いでしょうが、無条件降伏というのは国民がどうなろうと知ったこっちゃない、好きにしてくれ、という負け方です。奴隷化されようが何しようが一切文句が言えない。それどころか男は処刑、女はレイプされまくる状態になったとしても何も文句が言えない。国の姿かたち丸ごと消されても文句が言えません。そう言う負け方です。

ですが、事の発端と言えば、国民の生活を良くしたい、なんです。あの戦争だって元を手繰ればそうなんです。

中国も文化大革命でズタボロになりましたが、そのコアのモチベーションも生活を良くしたいと願う中高校生などの若者が毛沢東にけしかけられ、大暴走。

権力者の大人たちを片っ端から殺し、お坊さんまで殺し、教師をリンチし、文化遺産まで破壊しまくるという長期に渡る大暴動を行いました。

これらは全て「権力者共がいるから生活がちっとも良くならない!」と言う考えから生じた事件です。

権力者のいない平等な社会を!

これは、そう、共産主義です。共産主義と言えば革命。その原動力と言えばいつも若者。全共闘だってそうですよね。

共産主義を目指す中国は、現在社会主義と資本主義のハイブリッドで最強国家となりかけているので、一概に共産主義が悪いとも思いませんが、共産主義も結局は権力者を生むと言う矛盾があります。そりゃ人間ですからそうなりますよ。

共産革命も蓋を開ければ、権力を握りたいやつが若者に一見美味しそうに見える餌をぶら下げて暴れさせているだけですから。金を払わなくて良い兵隊が自然と湧くので非常に効率的。

共産主義も、権力者が良いように国民を使い倒せると言う、単なる王制と全く変わりませんからね。だからこそ王次第で強いと言うのが魅力ですが。

権力者というものは必ず生まれるものなんです。問題は、その権力者がもしポンコツだったら変えることが出来るシステムがあるかどうかです。

あれ?どこかにありますね?

そう選挙ですよ。政治家は国家に於いて最大の権力者です。その最大の権力者を国民は選ぶことができる。

有権者なんて言い方をメディアはよくしますが、違います。「主権者」です。権力者を選ぶことが出来る。国民がポンコツをポイすることができるんです。しかもやる気さえあれば権力者になることすら出来る。それが民主主義です。

その大事な主権者としての権利を放棄している日本人があまりに多すぎる。前回の衆院選投票率は 53 %ですよ。あり得ない。47%が主権を放棄しているんですよ?それで文句しか言わない。本当にあり得ません。まるでバカですよ。戦後の教育が本当にダメだったんだと思います。あれだけ全体主義で痛い目を見たんだから民主主義の大切さ、尊さをしっかり教えろと。

過去人類はこの権力者の交代を行うために、戦争と言う手段を用いていました。権力の交代のために多くの血を流していたんです。そこで血を流していたのは権力を握られてどうしようもない一般人ですから。その一般人同士で殺し合いをさせられていたわけです。

多くの血を流した結果として、人類が血を流さないで良いように考え出した次のシステムが選挙なんですよ。今のタスキ巻いて手袋はめて「がんばっております!」なんて怒鳴り散らす選挙運動はゴミだと思いますが、投票システム自体は素晴らしいものです。

多くの人類の死と苦難の歴史の上で作り上げられたこのシステムに必ず参加してください。

この投票という行動は国民の持つ最大の権利であり、最大の権力者である政治家が一番恐れる力なんですから。あなた方は政治家より強いんですよ?自覚しましょう。

もし行かないなら国に対して文句を言う資格は一切ありません。放棄しているんですから、何されたって良いってことでしょう。無条件降伏と同じです。

で、今デモを行っている怒れる若者たちはリベラルと言うよりむしろ保守なんですよ。「自由を守れ!」「憲法守れ!」とまるで保守です。右派と呼ばれる連中がやろうとしているのは全体主義への回帰だったりして、これこそ革新だったりするんですけどね。全体主義は結局のところ共産主義なので。国家総動員法が施行されて以降の大日本帝国はそれそのものでしたから。

なので、実際はリベラル、保守、左、右の再定義が必要なんじゃないかと思っています。その枠では全く当てはまらない。

今の状態は「権力」「反権力」と言う部分だけでリベラル、保守と言う定義は当てはまっていると思います。

反権力での若者の暴走は先に述べたように非常にマズい。暴走だけはしないようにしてください。ろくな結果を産まないのは歴史が証明しています。くだらない革命を行うより選挙によってのみ力を行使しましょう。立候補するのも大アリだと思いますし。

権力者サイドは国民を舐めすぎです。若者に対するムチが酷すぎます。飴を与えるべきなんです。そりゃ選挙では老人が多いから票欲しさにそちらに寄るのもわかりますが、怒りをためたらどうなるかぐらいわかってるでしょう。賢いんですから目を覚ましましょう。

国民のみなさんは、選挙に行きましょう。それだけではなく文句ばかり言うのをやめましょう。良いことやっても褒めれるどころか気付かれもせず、ちょっとミスったらバカスカ責められる。これが一番辛いと政治家たちが口を揃えます。そんなんじゃ、良いことをやろうとする議員が減るに決まっているでしょう。

良いことやったら褒めてくれてすごく感謝してくれる身の回りの権力者にばかり利益が寄るのは 100% これのせいです。感謝もしてくれず文句だけ言う奴らに良いことしようなんて思う人間はいません。忘れちゃなりませんよ。政治家も同じ日本人であり、国民です。別次元の生き物みたいな扱いをすぐしちゃいますけど、普通の人たちですから。その志も最初はみんな「国を良くしたい」と言う思いを持っていることも忘れないであげましょう。じゃないとやりませんよあんなもん。

メディアのせいにしてはいけませんよ。メディアは権力を監視する側なので。良いことばかり報道してしまったらそれこそ大本営発表になってしまって危険のギアがいきなりトップギアに入りますから。

今はネットに情報がたらふく転がっています。広く見聞を持ち、自分が支持する政治家を探し出し、その議員に賛同してあげてください。

文句ばかり言わず、良いことをしてもらったら感謝をする。悪いことをされたらどこが悪いかを指摘する。どうにもならなかったら選挙で落とす。

これが健全な国家への一番大事な道だと思います。日本は本当に危機的状況なので、真剣に考えてみてください。

政治が良くなったらどうにかなるレベルのものじゃないかもしれないぐらい深刻な状況だと個人的には思っていますが、まず政治がどうにかならんと本当に洒落にならんと思いますよ。