Youtube 維新軍 VS TV 正規軍
Youtube 維新軍の筆頭候補であったオリラジが完全に TV の世界との決別を決意した。
これは日本の芸能史に残る出来事だ。飛龍革命と同等レベルの出来事である。まさか正規軍の藤森氏が正規軍のトップにつばを吐くとは。
Youtube 維新軍のメンツは以下だ。
そして、強力な参謀として彼がいる。
彼はまさに現代の坂本龍馬的存在で、ビジネス的着眼点から各派閥間を飛び回りながら暗躍し、現状を破壊する人物だ。
そして、どっちつかずで、どうもふわふわして民衆から反感を買っている存在として彼がいる。
彼は TV を愛していて復活させたいと言っている。
宮迫氏も TV が故郷でそこへ戻りたいと言っている。しかし彼は梶原氏とは違い今は 100% 維新軍だ。何故なら正規軍から完全 NG を食らっているからである。
梶原氏はそんな宮迫氏への対応として TV の復活を先にしない限り共闘しないと言っている。
私はこれらの考えは完全に間違っていると断言する。
どう転ぼうが TV が復活する事など理論的にありえず、戻る必要のある場所では無いのだ。
2019年夏、宮迫氏の会見を受けた吉本幹部の会見を見てこんなエントリーを書いた。
要約するとマスメディアの凋落スパイラルで TV は死ぬと言う話。
現状どうだろうか。
見事なまでに、より酷い状態になっているのではないだろうか。
メディアの没落により、もはや芸能事務所の存在価値までもが揺らいでいる。
この状態が好転することは 120% 無いと確信している。
何故ここまでひどい状況になっているのか、根本的な原因がある。
TV は今まで放送法と言う巨大利権で守られてきた。放送免許を持たないものは放送が出来ないのだ。
当時郵政省(元総務省)の大臣だった田中角栄が免許化し、利権化した。
そこへ新規参入しようとする勢力は全力で潰される。
一番わかりやすいのはライブドアのホリエモンだろう。日本放送の株を買うことで子会社のフジテレビもろとも買収しようとしたアレだ。
完全に虎の尾を踏んだ彼は、刑務所にブチ込まれた。あんなものは見せしめでしか無い。個人的に彼は大嫌いだが、この国がやったことはあまりに酷くてお粗末である。
ゴーン氏にした仕打ちだってそうだ。目先の利権で未来を捨てており非常にバカバカしい。
その他も、いろいろな形で利権を守ってきた。ケーブルテレビは、全国ネットなど出来ないようにし、BS も地上波キー局以外は CM を打て無いようにした。
日本のメディア利権は世界的に見てもかなり異常で、日本の利権の中でもトップレベルの悪質さだ。
これを国民の殆どが知らない。
何故ならメディア自ら「我々は利権団体なのです!」なんて事を暴露するワケが無いのでメディアからしか情報を得ない場合その事実を知るすべが無いのだ。
各メディアの親会社となっている新聞も、日刊新聞紙法で、株式の譲渡が行えない。要するに買収が出来ない。
商法違反の適用除外する謎の法律で利権を守っていると言うかなり不健全で悪質な状態なのだ。
唯一日本放送はその構造がズレており、横やりを入れることが出来る盲点を突いたのがさっきの件である。
こんな具合で利権を守り続け、既得権益者としてうまい汁をちゅーちゅー吸い上げてきたわけだが、黒船であるネット放送艦隊の砲撃によりその牙城がもろくも崩れ去ったのだ。
TV は国の庇護の元 最大 7 チャンネルしか見れなかった。視聴率を特定企業で独占し競争を限りなく少なくしたおかげで広告料を跳ね上げ儲ける事が出来た。
やりたい放題でアホな情報垂れ流しし続け国民総白痴化した結果不景気が長期化し広告収入は下がり続けた。
そこへ黒船襲来だ。
チャンネルは今までの比にならないレベルで爆発的に増えた。そのチャンネルが最低限必要な人数と低予算でコンテンツを即座に提供し続ける。
そこには企画書や、めんどう臭い稟議、社内根回しなど全く必要が無い。その場の思いつきとノリでコンテンツが無尽蔵に生み出される。
そんなミニ放送局がアホほど乱立したのが今の世の中なのだ。
中間搾取が無いので、このミニ放送局に携わる人々のモチベーションの高さも驚異の一つだ。
TV の場合、ただバカみたいに電波を飛ばすためだけに存在する TV 局が企業からもらった広告費をぶっこ抜いているし、右から左に何かを渡すだけで金をぶっこ抜く、広告代理店や、芸能事務所。
その他コンテンツづくりに不必要な中間搾取がめちゃくちゃに横行しまくっていて、本当に頑張っているコアの人々、特に制作陣に金が回らないのだ。
制作会社の低賃金、重労働のドブラックっぷりは本当に酷い。働き方改革がどうのこうの言っているがそこで一番騒ぎ立てているメディアこそドブラックの塊なのだ。
そんな彼らが今反旗を翻し、様々な優秀なコンテンツをのびのびとネットでぶちまけ始めた。
山本圭一氏とともにやっている松本チャバネ氏はめちゃイケのディレクターだし、石橋貴明氏や清原和博氏、竹原慎二氏等のチャンネルで大活躍、山本氏のチャンネルのレギュラー扱いされ大迷惑しているマッコ>イ氏もおかげでしたや、マスカッツのディレクターだが、今やネットでイキイキしている。
こんな筋肉質な軍団が押し寄せる中、親方日の丸に規制で守られ続けてぬくぬくしてきただけのアホでのろまな既存放送局が太刀打ち出来ると思っている方がどうにかしている。
断言するが TV の復活など絶対に無い。
むしろ単なる一企業である少数の TV 局が、まるで自分達が日本の全てを牛耳っているかのようにデカい面してのさばってきた方が異常なのだ。
だから TV に復活する等と言う眠いことは言わず、ネットに全力で舵を切るべきだし、全力で舵を切ることを決断したオリラジ藤森氏は大正解だと思う。
西野氏もネットに舵を切るようなことを言っているし
ネットに力を入れている石橋氏と維新軍がどう絡んでいくのかもこれからの見どころだ。
さて、誰が現代の西郷隆盛となるのか。正規軍に引導を渡すのは誰なのか。
ここでまさかの島田紳助氏の参入はあるのか。
中田氏発案で宮迫氏と2人自腹で始めた WinWinWiiin は TV の手法を少数精鋭でネットに持ち込み、スポンサーとも直でつながって行くと言う既得権益者がゾッとする形式が成功を収めた。
これからますますこう言う形の番組がネットの中でぶちまけられる未来は確定している。
非常にワクワクしつつ、彼らの今後の活躍を期待したい。
(おまけ)
本来であれば、このネット放送にいち早く危機感を覚え、規制でがんじがらめにすれば既存メディアの牙城は守られたのかもしれないが、ネットを舐め散らした先見の明の無い連中のおかげでネット放送はのびの>びと放送が出来ている。そのおかげで TV の復活は無い。
だが、この国特有の暗黒ウルトラ C でネット放送を規制すると言う荒業をやってのけたら復活の道が見えてくる。
しかしこれは流石に国民から大反発を食らい、政権が持たないと思われる。
いくら今のメディアがネット放送を規制すべきだ!等と言うプロパガンダの提灯を掲げまくっても流石に国民はそんなものに迎合するほどバカでは無いはずだ!
いや、バカでは無い・・・よね・・・?
「フェイクニュースやいい加減な情報を流すネット放送を規制し、管理された健全な情報のみを提供する体制を整えるべき。国民の混乱は避けなければならない!」
みたいなプロパガンダになると思うが、みんなは流されないでくれよ、頼む。
ここの国民は権威に弱くメディアにツルッと流されるアホさがあるので非常に危険なのだ。