だから何なんだよ IoT って、正体がよくわからねぇ・・・
いんたーねっとおぶしんぐす、モノのインターネット、とか言われても「はぁ?」でしょ。IoTって斜め横向いて泣いてる顔文字にしか見えませんしね。
ちょっと調べたぐらいじゃ「ユビキタス!とか騒いでいた時代のアレと同じで消え行くバズワードでしょ、どーせ」とか思っちゃうレベルのバカみたいな情報しか無くて「使う人はつかうんだろうねぇ。あんま関係ないや。」と放ったらかしでした。
ところが KDDI が IoT への投資で日本にしちゃびっくりプライスの買収をぶちかましました。
200億円でっせ旦那。200円置くんちゃいまっせ。そんなに価値のあるもんなんか・・・とちょいと調べてみました。
結局 IoT って
一言で言います。
そこらにおっ転がしたセンサーからデータをぶっこ抜いてサーバに叩き送るやつ
です。みんなが想像するものと違うでしょ。バズワードですわコイツ。
バズワードって絵や例を使ってグダグダ説明しているものの結局なんのこっちゃかよーわからんと言う特徴があります。
挙句コイツは人々の直感とズレまくっています。そのうち目にしなくなるでしょう。
ご大層な名前を今すぐ捨てて「ネットリモートセンサー」とでもすべきですわ。
んで、みんなが想像している IoT は次の M2M って名前をつけられちゃってます。
M2M ?
Machine to Machine(マシーン・ツー・マシーン)です。機械と機械。バカみたいですね。
で、今時 M2M と書いてあるものはワイヤレス M2M です。無線な機械と機械。だっさ!
「スマホで自分の車を呼んじゃう」とか「ガスの元栓を家の外からスマホで閉めちゃう」とかが出来るげなアレです。
技術が進めば「自販機の中身が減ってきたから勝手にロボットが倉庫から飲料を取り出して配送して自販機に補充する」なんてところまでいけるやつです。
こっちにカッケー名前つけろよ!と思いません?
むしろこれを IoT にしちゃえよと思いますし、いつの間にか IoT がこれになっている気もします。
んなもの、すでにあんじゃん
普通に考えれば、既にありとあらゆるものをネットに繋げることなんて出来るじゃないですか。
特にセンサーなんぞいくらでもイケるでしょ?
センサーなんてケチ臭いこと言わずともWebカメラをそこらにつけて監視なんてこと当たり前にやってるっしょ?
なんでそんな今更感溢れるものを騒ぎ立て、200億出して買うんだよって。
んなことやってる暇あるんだったら料金を先にどうにかしろよ KDDI!格安 SIM に根こそぎやられるぞ!って。
IoT は次に書くキモ以外はすべて IoT に依存しない技術です。クラウドだのデータ解析だの可視化だのうだうだ言ってますが IoT に依存しません。
IoT のキモ
IoT のキモを一言で言います。
単3電池1本で何年も持つような端末がだだっ広い範囲で通信するための技術
です。LPWAN(Low-Power Wide-Area Network)と言います。低消費電力広域ネットワークですね。
ですが、日本では LPWA(Low-Power Wide-Area) と尻切れトンボで表記されていることが多いです。
英語圏のWikipedia だと LPWA(Ladies Professional Wrestling Association) になっちゃうやつです。
Ladies Professional Wrestling Association - Wikipedia
アメリカの女子プロレス団体ですよ?
もう全く意味がわかりません。さすが日本と言ったところでしょうか。
IoT の正体を掴む
IoT の正体を掴むには LPWAN を知れば良いので、その説明をしましょう。
センサーのデータを集積したい!でもセンサーの電池交換なんて面倒だ!!通信しょぼくて良いから電池交換しないで良いやつおくれ!
と言う願いを叶えるものが LPWAN です。
これは何種類か既に存在します。その中から主力のやつをちょいと紹介します。
Sigfox
南極等でサービスを提供しています。ドコモの子会社が出資しています。
たった 12 バイトのデータを送るものです。
まとめてみる
通信方式 | 通信距離 | 伝送速度 | 最大容量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Sigfox | 30~50km | 上り100、下り600 bps | 12 byte | 仕様がクローズド |
LoRaWAN | 5~15km | 980~30k bps | 11 byte | 免許不要でオープン |
Wi-Fi HaLow | 1km | 100k~40M bps | 制限なし | Wi-Fiと同様の規格 |
NB-IoT | LTEと同じ | 上り62k、下り26k bps | 制限なし | LTE網をそのまま使える |
こんな感じです。ふーん・・・ですね。
まぁ今んとこ通信帯域もったいないし、電気ももったいないし、こういうケチ臭い代物でやりましょうか、ってことでしょう。
将来的に、少々電気食ってもそこら中で効率的に発電できる(それこそ空気や雨からでも)代物が出来れば必要なくなりますよ。
無線充電なんて出来たらそれこそ要らないですしね。
今でも場所によっては太陽光とバッテリーで頑張れば電気食ってもイケるでしょうけど。
通信も衛星でやり取りする世の中になるでしょうし、なんだかなぁです。
「使う人はつかうんだろうねぇ。あんま関係ないや。」と思った通りでしたとさ。